おわりに

紅茶アナリスト資格取得講座のカリキュラム修了、誠におめでとうございます。

紅茶について総合的な知識を身につけたあなたは、もう紅茶アナリストとしての素養を十分に持ち合わせている事でしょう。

「茶」に関する基礎的な内容から応用・活用理論まで、ベースとなる学習はこれで終了となります。茶葉を理解するための基礎知識からおいしい紅茶の淹れ方をはじめとして、産地の特性や様々な紅茶ブランドのこだわり、紅茶の歴史的背景や文化と発展、アレンジやペアリングなどの実践理論など、しっかり学習することができたでしょう。

  • なぜ正しい淹れ方を知る必要があるのか
  • 紅茶を淹れるためのルールを守る必要があるのか
  • 現代の紅茶文化はどのように成立してきたのか
  • 紅茶を楽しむために重要な要素は何か
  • ティーパーティでホストとしてもてなすために重要なことはなにか
  • 紅茶アナリストとして、自分の夢を叶えるためにはどうしたらいいか

このような問いにも、学習した内容を理解した上で、自分の言葉で答えられるようになっているでしょうか。

iravgustin/Shutterstock.com

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日本人は、世界的に見てもお茶が好きな民族ですが、
イギリス人のお茶好きは、さらにその上をいくようです。
アフタヌーンティーをはじめとするさまざまな紅茶文化の豊かさを学習してきた今なら、それも十分に理解できることでしょう。

太古の昔、
中国に始まった喫茶の習慣は、
砂漠や海を越えて世界中に広まり、その国の茶文化を育みました。

その歴史は、
決して明るい話題に富むものばかりではなく、
さまざまな国際紛争を招くという、負の側面ももっていました。
現在でも、「お茶」をめぐっては、
不正や紛争、過酷な労働条件など、多くの問題をかかえています。

Azovtsev Maksym/Shutterstock.com

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それでも、
人々の間にあるわだかまりを少しずつ解きほぐし、
また時に勇気づけ、
そして楽しいひとときを与え続けてくれたのもまた、
一杯の「お茶」でした。

そんな「お茶」だからこそ、
真剣に向き合い、知識や技術を修得する価値があります。
一杯一杯を丁寧に淹れる、その時間すらもあなたの人生を彩ることができるのでしょう。

 

いま、世界中であたらしいお茶の楽しみ方が生まれています。源流や伝統を知った上で、新しいエッセンスを取り入れることで、豊かな楽しみが広がります。

ただ流行に流されるのではなく、身につけた知識を実践してあなた自身の力にしていくことで、その知識はあなただけのものではなく、多くの人の人生を豊かにすることもできるようになります。ここまで学習を進めたあなたは、いままで何となく好きだった紅茶が、今までよりもっと楽しいものになり、その技術を人のために活用できる紅茶のプロとして、自信を持って活動することもできるでしょう。

資格取得試験のための学習はここで終了ですが、
ここからが本当のスタートでもあります。

学んだ知識を活かして、今後の生活や活動をさらに良いものにしていけるよう、
紅茶アナリストとしてこの学びを活用していきましょう。

Let’s put the kettle on and have a nice cup of tea!

Marian Weyo/Shutterstock.com

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