Lesson3-1 スリランカの紅茶

インドの南東部、インド洋に浮かぶ島がスリランカです。1948年独立当時はセイロンと称したので、セイロン島ともいいます。面積は北海道よりもやや小さいくらいで、島の中央部から南部にかけて2000m級の山脈が連なります。

この島では最初コーヒープランテーションが行われていましたが、19世紀の後半に病害により全滅したという歴史を持ちます。そして代わりに始まったのが茶の栽培です。

現在では世界でも有数の紅茶の生産地で、生産量は年間約30万tになります。また、日本に輸入される紅茶の6割以上はスリランカ産となっています。低地ではアッサム種、高地では中国種が栽培され、年間を通して茶葉の生産が行われています。

 

標高による紅茶の区別

スリランカの茶葉は産地の標高によって区別されます。標高600m以下の低地で作られるのが「ローグロウンティー(低地産)」、600~1200mで作られるのが「ミディアムグロウンティー(中地産)」、1200m以上の高地で作られるのが「ハイグロウンティー」です。

近年は、ローグロウンティーの需要が中近東を中心に高まってきており、全体の50%を占めるようになりました。オーソドックス製法が主流です。

スリランカ紅茶

 

スリランカの主な紅茶の産地

  1. ウバ Uva
  2. ヌワラエリア Nuwara Eliya
  3.  ディンブラ Dimbula
  4. キャンディ Kandy
  5. ルフナ Ruhuna
  6. ウダプセラワ UdaPusellawa

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