キャンディ Kandy
スリランカの産地のなかでも最も北に位置するキャンディは、標高はおよそ660~1300m、中央山岳部の中腹にあたります。栽培面積はおよそ6万㏊ほどです。
気候
この地域は比較的穏やかな気候で、年間降水量は2000mm前後、平均気温も25℃前後と年間を通して温暖です。気候的に変化が少ない地域なので、年間を通して安定的に紅茶が生産されています。
産地の歴史
1852年、スコットランドからジェイムズ・テーラーがこの地を訪れ、アッサム種の栽培に尽力します。のちに彼は「セイロン紅茶の父」と呼ばれるようになりました。
キャンディは、仏歯寺(シャカの歯を祀る寺)や、歴史的な文化遺産も多い風光明媚な場所でもあります。
ブレンドに用いられるキャンディ茶
茶葉として平均的な性質を持ち、生産品の大半はブレンドに用いられます。そのため「キャンディ」の名前を冠したお茶はあまり販売されていません。オーソドックス製法が主流ですが、一部ではCTC製法も行われています。
- 茶葉の外観はやや黒味を帯びた褐色
- 水色はやや濃い赤から暗い赤
- 穏やかな渋みとセイロン紅茶に典型的な芳醇な香り
- すべての飲み方に適している

