Lesson4-4 中国の茶園③ラプサンスーチョン

ラプサンスーチョン(正山小種)  Lapsang Souchong

福建省は中国でも有数のお茶の産地ですが、北部にある武夷山周辺はウーロン茶や紅茶などの発祥の地といわれています。

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産地の歴史

17~18世紀にかけてイギリスに輸出されていた初期の発酵茶である「ボヒー(武夷)」茶も、ここで生産されていました。
発酵や乾燥を行うために、この地では松や柏の木を燃料にして熱を得ていましたが、その時の煙が茶葉に移り、茶葉に独特のスモーキー・フレーバーがつきました。これが、イギリスで大ヒットとなります。元祖フレーバーティーといわれる所以です。

現在では、さらに香りを強くするために出荷前に再度燻煙することもあります。

ラプサンスーチョンとは武夷山の貴重な最高級茶葉

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スーチョン(小種)とは、南中国産の大きな茶葉に対して名づけられたもので、貴重なという意味もあります。ラプサン(正山)とは武夷山のことです。ラプサンスーチョンは、スーチョンのなかでも最高級品とされ、非常に希少なものです。

しかし独特の香りがあるため、好き嫌いは人によって分かれるところでしょう。しかし、この香りは硬水でいれると抑えられ、穏やかな飲みやすいお茶となります。

  • 茶葉は黒色の全葉(Whole leaf)タイプ
  • 水色は濃い赤
  • 独特のスモーキーな香りとさわやかな飲み口が特徴
  • ストレートがお勧め

 

Lesson4のまとめ

確認テストで学習した内容を確認し、知識を定着させましょう。
ここからLesson4の確認問題を行うことができます。