日本の紅茶ブランドⅠ
- 日東紅茶
- ルピシア
- 神戸紅茶
- 伊藤園ティーガーデン
①日東紅茶
日東紅茶の歴史
日本初の紅茶ブランド「三井紅茶」の名前で、1927年に発売されました。1930年には商標を「日東紅茶」とし、1938年には日比谷に庭園式のティーハウスを開店します。日本に紅茶を飲む習慣を伝え、現在でも日本の紅茶業界をリードする存在です。
1982年には、紅茶として初めてモンドセレクションで金賞を受賞しています。
特徴
茶葉は、指定茶園からの買い付けを行っています。日本の水や気候風土、日本人の味覚に合うように丁寧にブレンドされており、まさに「日本人のための紅茶」といえます。おなじみの「デイリークラブ」は、スリランカのハイグロウンとインドのアッサムをブレンドしたティーバッグで、ミルクティーで楽しむのがお勧めです。
日東紅茶の特徴は、やはりティーバッグにあります。ダージリンやアールグレイ、フレーバードティーなどのラインナップが豊富であるばかりではなく、水出し用の紅茶もあるなど、気軽に飲めることと、リーズナブルな価格、安定した品質が魅力です。量販店でも手に入れやすく、多くの日本人に長く愛されています。
→日東紅茶
②ルピシア
ルピシアの歴史
紅茶専門店「レピシエ=ティエ」と東洋のお茶専門店「緑碧茶園」が2005年に統合、世界のお茶専門店「ルピシア」となりました。
特徴
紅茶、緑茶、ウーロン茶などの世界中のお茶をはじめ、先入観にとらわれないブレンドが特徴です。旬のお茶をいち早く買い付けしているため、新茶を早く味わえるのも魅力もあります。季節や地域限定のフレーバードティーなどもあります。
オリジナルブレンドティーなど年間およそ400以上の種類のお茶を販売しており、お茶を水色から「紅(あか)」「緑」「ウェルネス(ルイボスやマテなど)」に分類して紹介しているのも他にはないユニークな点でしょう。
代表的な商品「610ピュアダージリン・カンチェンジュンガ」は、カンチェンジェンガ峰と呼ばれる場所の周辺で、春のみに摘まれたダージリンの茶葉を使用した紅茶です。春らしい若々しい香りと、淡いオレンジ色の水色が特徴の茶葉で、ストレートティーとして飲むのがお勧めです。
→ルピシア
③神戸紅茶
神戸紅茶の歴史
異国情緒あふれる神戸は紅茶消費量が日本一の場所であり、神戸紅茶は日本の老舗紅茶ブランドの一つです。1961年、神戸紅茶株式会社は国内で初めてドイツ製のティーバッグ自動包装機を導入、これを機に国内有数規模の紅茶製造会社に発展しました。
特徴
クォリティーシーズンに摘まれた膨大な茶葉のサンプルから、厳しい審査をクリアしたものだけを厳選して買い付けています。日本の水にあわせたブレンドを行っており、高品質のブレンド茶を提供しています。
特に、初心者向けに作られたティーバッグは、ストレートティー用、ミルクティー用などそれぞれの用途に合わせたブレンドを行っており、誰もが肩ひじを張らずにリラックスして紅茶を楽しむことができるような配慮がなされているのもこのブランドの大きな特徴です。
もちろん、定番のダージリンやアッサム、ニルギリなどのインド産の茶葉の他、中国産のキームンなどのリーフタイプの紅茶も豊富で本格的な味が楽しめます。「No.31 ロイヤルブレンド」は、ロイヤルの名にふさわしい格調高い香りと、マイルドな味わいが魅力の逸品で、飲みやすく飽きのこない紅茶として定評があります。
→神戸紅茶
④伊藤園ティーガーデン
「おーい、お茶」の名台詞で知られる伊藤園は日本茶のイメージが強いですが、日本茶だけではなく中国茶、紅茶など世界中から集めた茶葉を扱っています。
特徴
ペッドボトル飲料の文化が発達している日本では、紅茶のペッドボトル製品も多く、伊藤園プロデュースの「Tea’s Tea」もその1つです。季節に合わせた様々なフレーバーを気軽に楽しめるボトルティーも、日本の紅茶文化の1つと言えるでしょう。
また伊藤園では、およそ130種の茶葉を、「渋み」「味わい」「香り」「うまみ」という特徴別に分類して紹介するティーショップも運営しています。
伊藤園ティーガーデンの特徴は、まずパッケージです。平らな丸い缶のものから、緑茶の缶のような縦に長くてスリムなものまで、シンプルで美しいデザインが豊富です。また、10g単位のはかり売りをしているのも大きな特徴の一つでしょう。少し気になった茶葉を、とりあえず少量試してみたいといった場合などに、気軽に購入することができるため、紅茶ファンにはうれしいサービスでしょう。
人気が高いのは「イングリッシュブレックファスト」などのミルクティーと相性の良いブレンドティー、キャラメルのフレーバードティー「キャラメルティー」、スペアミントの香りが爽やかな「ミントカモミールティー」などです。
