Lesson7-10 紅茶ブランド・アジア

アジアの紅茶ブランド

  • マユールティー Mayoor Tea :インド
  • プリミアスティーPremier’s Tea :インド
  • ディルマ :スリランカ
  • ティーダブリュジー ティー TWG Tea :シンガポール
Popel Arseniy/Shutterstock.com

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①マユールティー Mayoor Tea

ビカッシュ・バニック氏が、出身国インドの国鳥「孔雀(ヒンズー語でマユール)」をブランドの名前にして1985年に設立したインド紅茶ブランドです。

特徴

ハーブやスパイスも取り扱っています。本場インドのレシピでチャイが味わえます。

 

②プリミアスティー Premier’s Tea

1988年、ハスムク・A・シャー氏は小さな木箱に入った茶葉を持って、日本の国際食品店にやってきます。氏の自分の紅茶を知ってほしいという情熱に心打たれた神戸の小さな輸入業者が、初めて彼の紅茶を注文しました。

これが、インド紅茶ブランドのプリミアスティーの始まりです。こうして日本から始まったプリミアスティーのビジネスは、ヨーロッパや中国、中近東など今や世界30か国に広がりました。

特徴

インド国内の自社工場は、ISO2002やIFSという食品の国際規格をインド国内紅茶メーカーとして初めて取得しました。

Premier’s Tea

 

③ディルマ Dilmab

1988年にセイロンで設立された産地初のインターナショナル紅茶ブランドです。

創業者メリル・J・フェルナンドは、大手ブランドを所有する貿易業者によって独占された紅茶産業の実態を憂い、茶葉の生産地であるスリランカから、栽培、生産から商品化までを行うために力を注ぎました。

「ブランド化された紅茶を作るのは、ヨーロッパの大手企業の仕事。スリランカは今までどおり、原料茶葉の輸出だけをやっていればいい」という価値観がまかり通っていた世界での活動は、困難を極め、数々の妨害にもあいながらも、1988年ついに「ディルマ」のブランドが誕生します。「ディルマ」という名前は、氏の2人の息子「ディルハン」と「マリク」からとったもので、「もう1人の息子のように、大切に育てたい」という思いが込められています。

特徴

上質なセイロン産茶葉のみを、ブレンドせずに摘採から2週間以内に現地で製品化しています。

産地直送だからこそ生まれるクセのない澄んだ味わいが世界中の愛飲家から評価され、現在は90か国以上に流通するまでに成長しました。高級ホテルやエアラインにも採用されている紅茶です。

Dilmab

 

④ティーダブリュジー ティー TWG Tea

東西の文化の交差点シンガポールは、1800年初頭には中国の茶葉、アジア各地のスパイスをヨーロッパに運ぶ貿易の中継点として繁栄、紅茶都市としても歴史を重ねてきた国です。そのシンガポールで2008年に誕生した新しい紅茶ブランドであるTWG Teaは、ホテルやシンガポール航空などで愛用されています。

特徴

TWGはそのロケーションを活かし、世界36ヵ国の専門農園から800種以上の茶葉や原材料を入荷しています。希少な白茶・黄茶や紅茶、ルイボスティーやプーアル茶など厳選されたお茶をラインナップしており、フルーツや花、チョコレートやキャラメルのフレーバーが香りたつ魅力的で上質なオリジナルブレンドも人気です。

TWGの人気商品の一つに、ティーバッグがあります。高級感あるコットン100%のティーバッグはギフトとしても人気が高く、華やかなパッケージティーにはハンドペイントされたなどもあります。

TWG豆知識

TWG とは、 “The Wellness Group” という企業名の頭文字で、読み方は「ティーダブリュジーティー」となります。TWG Teaのロゴに書かれている “1837” は創業年ではありません。1837年は、シンガポールに商工会議所が作られ、紅茶貿易が公に始まった年です。TWG Teaの創業は、そこから171年後の2008年となります。

現在9カ国に出店しているTWGですが、日本では2010年5月に自由が丘に店舗を出店しています。ティーサロンでは、紅茶はもちろんのこと、様々な料理やティーフードも楽しむことができます。

TWG Tea