紅茶占いとは
ティーバッグの紅茶ではなく、紅茶の茶葉をポットで淹れたときには、カップの中に茶葉が少し残ることがあります。これで運勢を占うのが「紅茶占い」です。
ヴィクトリア朝の後期に女性たちの間で大流行し、ロマ族(※1)の占い師が人気を呼びましたが、マニュアル本なども普及したので家庭の中でも楽しまれました。
紅茶占いの解釈は、地域や年齢などによっても変わり、そのためマニュアルだけではなく人生経験の豊かな年長者の意見なども影響を与えたといわれます。
フォーチューンカップの登場
紅茶占いがブームになると、「フォーチューンカップ」と呼ばれる紅茶占い専用のカップも商品化されました。
現在でも紅茶占いは健在で、このフォーチューンカップも売られています。専門の占い師は、「TASSEOGRAPHY(タッセオグラフィ)」とも呼ばれています。
紅茶占いの方法
では、占いの方法のさわりですが、少し学習しておきましょう。
- できるだけ茶葉の大きい紅茶を準備します(※2)。
- 茶こしを使わずに、ティーカップに紅茶を注ぎます。
- 頭に占いたいことを思い浮かべながら、紅茶をいただきましょう。
- 最後まで飲み干さずに、カップの底に一口分だけ紅茶液を残してください。
- それから、ティーカップを左に三回まわし、そのあとでソーサーの上に伏せます。カップの底を軽くたたいて、残った水分を落とします。
- しばらくしたらティーカップをおこし、カップに残った茶葉の形を見てみましょう。
形の見方は、カップの右側、カップの縁に近い茶葉は「未来」を表します。カップの左側と底に近い茶葉は「過去」を表します。
※1 ジプシーといわれる人々の一種。中東欧に移動しながら生活を行う民族。
※2 ブロークンタイプの茶葉で行うことが多いが、大き目の茶葉(OP)の方がやりやすい。

