おいしい紅茶を淹れるためには?
Lesson13からは、ここまで学習してきた要素も踏まえ、紅茶を実際にいれる実践のための知識を修得していきます。
紅茶をおいしく淹れるために必要な要素には、茶葉・水・道具・淹れ方などいろいろなものがありますが、それよりもまず最初に意識することは「いつもより少し丁寧に」淹れてみることです。これだけで驚くほど味が変わり、美味しくなります。
- ポットのお湯をそのまま使っていませんか?
- 空気をたっぷり含んだ汲みたての水を沸かしていますか?
- 蒸らす時間や茶葉の分量は毎回なんとなく決めていませんか?
- 錆びたポットを使用していませんか?
紅茶の淹れ方をきちんとならう機会がない場合には、ほとんどの方が自己流で紅茶を淹れています。いつもの淹れ方を見直してみると気づく点が所々あるかもしれません。
ここでまず最初に、淹れ方の基本的なルールを押さえておきましょう。
紅茶の淹れ方のゴールデンルール
茶葉が本来持つテイストやフレーバーを十分に引き出し、余すことなく堪能できるようにするために生まれたのが、このゴールデンルールです。紅茶をいれる時には以下の5つのポイントを意識しましょう。
- 新鮮で良質な茶葉を使うこと。
- ティーポットを温めること。
- 茶葉の分量はきちんと量ること。
- 沸騰したばかりの熱湯を使うこと。
- ゆっくりと待ち、適切に茶葉を蒸らすこと。
①道具
紅茶の発展は茶器の発展とともにあったように、紅茶をいれるためにはいろいろな道具が用いられています。基本的にはキッチンにあるものでも十分美味しい紅茶をいれることができます。
ただ、あると便利なもの、紅茶を楽しむために用意すると心が華やぐちょっと特別なものもありますので、少しずつ揃えていくと、本格的なティー・パーティーでのおもてなしもできるようになります。
ティーポット
- 保湿性がよい素材のもの、磁器・陶器・ガラス製・ホーロー性などがベスト
- 茶葉に合わせていくつかあると便利
- ジャンピングを促し、香味を引き出す丸くシンプルなタイプがよい
砂時計
- 蒸らし時間を正確に測ることは、おいしいお茶を淹れる基本
- キッチンタイマーでもOK
- ティーパーティなど茶会の雰囲気を出すためには、砂時計がマッチする
ストレーナー
- 茶こしとともよばれる
- 茶殻によって目の大きさを変えるとよい
- 受け皿つきのタイプは水分がこぼれる心配がなく使いやすい
メジャースプーン
- 茶葉を量るために使用する
- 毎回同じスプーンで同量はかることがポイント
- 専用のスプーンでさじ加減を覚えるとよい
ティーバッグレスト
- ティーバッグを置くための小さな皿のようなもの
- ティーバッグだけではなく、角砂糖やレモンをのせてもよい
ティーカップ
- 飲み口が薄手で広口のもの、ハンドル部分がしっかり持てるものがよい
- 水色を楽しむときには内側の白いものを選ぶ
- ティーポットと合わせて演出することも楽しみの一つ
- 紅茶用のカップにはソーサーが付いているものが多い
手鍋
- ロイヤルミルクティーなど紅茶を煮だす際に用いる
- 錆びや劣化などにより紅茶のフレーバーや水色が悪くなるので、確認する
- 蓋付のホーロー鍋がベスト
やかん
- 新鮮な汲みたての水を沸かすために用いる
- 短時間で沸かせる熱伝導の良いものがおすすめ
ティーキャニスター
- 茶葉を保存しておくための容器
- 密封性が高く、空気や光を通さないものがよい
ティーコージー
- 保温用のポットカバー
- ポットマットとセットで使うのが基本
- キルトタイプやニットタイプなど、デザイン性も様々
- ティーコージーが手元にない場合には、キッチンタオルやクロスで包むことで代用可能

