Lesson14-5 ティーバッグ

ティーバッグの活用

ティーバッグには、さまざまな形状、材質のものがあります。

CTCは多くがティーバッグに使われますが、BOPやOPタイプの茶葉もあります。バッグの材質や形状によって、抽出の度合いが変わるので、製品に書かれてある説明をよく読んで選ぶと良いでしょう。

最初は相手にされなかったティーバッグですが、今ではイギリスの人たちが日常飲用する紅茶の90%以上を占めています。

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あまりにも手軽であるため、リーフティーに比べると何となく安っぽくて味も劣るようなイメージを持たれているようです。しかしそれは間違いで、リーフティー同様に淹れ方を丁寧することで十分においしい紅茶になります。

ティーバッグでおいしい紅茶を淹れる

平たいティーバッグの場合

平たいティーバッグは茶葉が運動しにくいため、中央が膨らむようにするとよいでしょう。バッグを逆さまにして、左右を軽く指で押さえて膨らませます。

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三角のティーバッグの場合

缶や袋から出したままのの状態では三角形が潰れていることが多いため、形を整えましょう。角を軽く引っ張って広げます。またこの時、軽く降ることで細かい粉を落とす事ができます。

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カップで淹れる

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①事前にカップを温め、熱湯にティーバッグを入れる

カップは湯通しして温めておきます。一度お湯を捨てて沸騰したお湯を先にティーカップに注ぎ、カップの縁から静かにティーバッグを沈めます。

② 蓋をして蒸らす

蓋をすることでポットで淹れた時と同様しっかり蒸らすことができます。ソーサーなどを蓋代わりにしてもよいでしょう。ティーバッグにはCTC製法や細かくカットされた茶葉が使用されいていることが多いため、すぐに茶葉の成分が抽出されます。

③蒸らし時間が終わったらティーバッグを引き上げる

茶葉により蒸らし時間が異なるので、製品の説明をよく確認しましょう。時間をおいて蒸らしたら、ティーバッグを引き上げます。引き上げる時には軽く振って静かに引き上げますが、上下左右に振り回す必要はないので、注意しましょう。かえってうま味以外の余分な成分や、えぐみが出てしまいます。

ティーポットで淹れる

①ポットとカップを温めておく

ポットとカップは、湯通しして事前に温めておきます。湯通ししたら、必要な数のティーバッグをポットに入れます。

②熱湯を注ぎ蒸らす

ポットに人数分の熱湯を注ぎ、茶葉に適した時間だけ、ふたをして蒸らします。ティーバッグが浮いてしまうような場合もあるので、先にお湯を注いでもよいでしょう。ティーコージーを使用するとなお美味しくなります。

③そっと引き上げる

蒸らし時間が経過したら、そっと数回振って静かに取り出して完成です。

ロイヤルミルクティーを淹れる

ロイヤルミルクティーの場合には、ティーバッグは多めに使用しましょう。だいたい人数分の1.5~2倍が目安となります。茶葉の処理もなく簡単にできるので、急な来客があった時などにもお勧めの方法です。

①鍋に湯を沸かしティーバッグを入れる

手鍋に人数分量の汲みたての水を入れ、硬貨(5円玉)大の泡がポコポコという音をたてはじめるまで沸騰させます。沸騰したら火を止めて、静かにティーバッグを沈めます。

②ミルクを加えて加熱する

蒸らし終わったら、ミルクを加えて中火で再び温めます。ミルクの分量は好みで加減しましょう。ロイヤルミルクティーの淹れ方で学習した水とミルクの割合も参考にするとよいでしょう。

③沸騰直前まで温める

沸騰させるとミルクの臭みや茶葉のエグみ、焦げ付きの原因となるため、沸騰直前で火を止めます、鍋肌に細かい泡がフツフツと音をたてて出てきた頃が、火を止めるタイミングです。

④ ティーバッグを引き上げ、ポットに移し替える

そっとティーバッグを引き上げ、鍋から温めておいたポットに移し替えます。また、カップに直接注いでもよいでしょう。その場合には、こぼれないように注意します。

アイスティーを淹れる

茶葉でアイスティーを淹れる時と同様、最初に濃い目のホットティーを作ります。

①耐熱ガラス瓶などで淹れる

耐熱性のガラス瓶(1ℓ)などに、市販のティーバッグ(3~4袋)をいれて、熱湯を1/3ほどまで注ぎます。蒸らし時間は3~4分ほどが目安ですが、茶葉によって異なるため確認しましょう。

②ティーバッグを引き上げて水を加える

ティーバッグを引き上げて取り出したら、だいたい瓶いっぱいになるまで(約1ℓ)、水を加えます。常温まで冷ましたあとは冷蔵庫で保管もできます。

*手軽に作り置きできますが、淹れたてがやはり最も美味しいので、その日中には飲み切るようにしましょう。

水出し用のティーバッグを利用する

水出し用のティーバッグもあるので、それを利用してもよいでしょう。水出しで紅茶を淹れるためには、必ず水出し用のティーバッグ(または茶葉)を使うのがポイントです。

水出し用として市販されているものは殺菌処理の加工がなされています。ですから、熱湯で淹れるタイプのティーバッグや茶葉を代用しないように注意してください。

ティーバッグを美味しく楽しむポイント

なんとなくもったいない気がして1袋のティーバッグを2杯目のカップに使う、ということをしてしまうことがありませんか?

色も出るのでなんとなく許されるような気がしますが、ティーバッグ1袋は1杯分として作られています。1杯目を出したら、後からできあがるのは単なる色水にすぎませんので、味もなく紅茶を楽しむ事はできないでしょう。

やむを得ず、1袋で2杯分を淹れなければならない時には、ポットを使い長めに蒸らすようにすると、少々薄くはなりますが紅茶のフレーバーを楽しむことができます。

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