Lesson16-4 2種類の甘いブレッド

ショートブレッド

紅茶と相性バツグンな、スコットランドの伝統菓子であるショートブレッド。「short」は、「サクサク」「ポロポロ」とした食感の、という意味です。

材料4つで作れる、シンプルだけどリッチな味わいと食感を楽しみましょう。

Lilyana Vynogradova/Shutterstock.com

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【材料】(直径16㎝タルト型1台分)

  • 薄力粉:150g
  • 無塩バター:60g(賽の目に切り室温にもどす)
  • 砂糖:60g
  • 塩:少量
  • グラニュー糖(仕上げ用):適量

【作り方】

① フードプロセッサーに、薄力粉、バター、砂糖、塩をいれる。全体がボロッとして、ややまとまったような状態になるまで撹拌する。(周りに張り付くようならOK)
② 型の底にオーブンシートを敷いたら、①を入れる。中心は軽く、縁はギュッと押さえるように敷きこむのがポイント。スプーンの裏でならすとよい。
③ 160℃に温めたオーブンで20分焼く。さらに上にアルミ箔をかぶせて10~20分ほど焼く。薄いきつね色になったら完成。焼きすぎると硬くなるので注意する。
④ 焼きあがったら熱いうちに、型の中で8等分する。上にグラニュー糖を振りかけて、冷めたら型から取り出す。

 

ジンジャーブレッド

スパイスがたっぷりのジンジャーブレッドは、ハイティーでもおなじみのティーフードです。

材料に含まれる「トリークル」と「ゴールデンシロップ」は、イギリスではポピュラーな甘味料ですが日本では少々手に入りにくくなっています。

特に「トリークル」は日本での販売はなく入手がかなり困難なものです。そこで本来のレシピにできるだけ忠実にするために、近い風味をもつ甘味料である「モラセス」を使います。

Brent Hofacker/Shutterstock.com

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【材料】(26㎝のパウンド型1台分)

  • バター:115g
  • きび砂糖:80g
  • トリークル(またはモラセス):50g
  • ゴールデンシロップ:50g
  • 卵:1個 (常温に戻す)
  • 中力粉(薄力粉でも可):175g
  • ジンジャーパウダー:小さじ1/2
  • シナモンパウダー:小さじ1/2
  • 塩:少量
  • 牛乳:115ml(常温に戻す)
  • しょうが汁:小さじ1/2
  • 重曹:小さじ1/2

A:中力粉と、ジンジャーパウダー、シナモンパウダーは、合せてふるっておく。

【作り方】

① 型にオーブンシートを敷き、オーブンを150℃に予熱。
② ボウルにバター、きび砂糖、トリークル、ゴールデンシロップを入れて、湯せんにかける。砂糖とバターが溶け、全体をなじませるように木べらでよく混ぜる。火からおろし、粗熱をとる。
③ 卵をとき、②に加えて混ぜる。このとき②のボウルが十分に冷めていないと、卵が固まってしまうので注意する。
④ Aを③に加えて、粉っぽさがなくなるまでよく混ぜる。
⑤ 牛乳にしょうが汁、重曹を加えて混ぜ、④に加える。しっかりと混ぜ合わせること。
⑥ 型に生地を流し込み、150℃のオーブンで1時間くらい焼く。粗熱をとり、型から外す。

 

アレンジレシピ

ショートブレッドの形をアレンジ

イギリスでは大きくて丸いショートブレッドをカットするのが一般的でしたが、クッキーのように形をアレンジすることも可能です。生地を焼く前に四角くカットしてフォークで後を付けたブロックタイプ、型抜きをするタイプなど、お好みで様々な形にすることができます。

型抜きする際には、生地を薄く伸ばし過ぎるとせっかくのショートブレッドの食感が半減してしまいます。厚めの生地でバターと食感を愉しみましょう。

Martin Rettenberger/Shutterstock.com

日本ではおなじみのショートブレッドの形です Martin Rettenberger/Shutterstock.com

カップケーキにしてアイシングする

ジンジャーブレッドをカップケーキ型で焼き上げ、クリームアイシングを施してみましょう。小さなカップケーキをたくさん作って、ティースタンドにも飾る事ができるようになります。