クリスマスプディング
イギリスの伝統では、秋に準備を始めて熟成させ、クリスマス当日に温めていたきます。私達がよく知っているプリンとは異なる、ドライフルーツと洋酒がたっぷりのケーキです。
洋酒をたっぷりと含ませたクリスマスプディングは、フランベさせると美しい青い光をまといます。
レシピや作り方は家庭によって違いがあり、それぞれの家庭の味が大切にされていました。伝統的なレシピ工程では、生地を加熱する前に家族全員で1回ずつ願い事を唱えながら生地をかき混ぜたり、その混ぜる向きは反時計回りでは縁起が悪い、など様々な言い伝えの要素を見ることもできます。
近年では市販のものを購入することも多くなっていますが、だからこそこの伝統のティーフードを修得し、アレンジしてあなただけの味を完成させる価値があるものです。
【材料】(直径15㎝のクグロフ型1台分)
- カレンツ:150g
- レーズン:150g
- サルタナ:100g
- パン粉:170g
- 牛脂(無塩バターでも可):150g
- レモンピール:55g
- オレンジピール:55g
- 三温糖:110g
- ナツメグ:小さじ1/2
- シナモン:小さじ1/2
- 卵:4個 牛乳:50cc
- ブランデー:60cc
- ラム酒:60cc
【作り方】
① 牛脂、オレンジピール、レモンピールを細かく刻む。
② 牛脂に三温糖を加えて混ぜる。残りの材料を、大きなボウルに入れて混ぜ、1日寝かせる。
③ バターを塗った型に入れる。ワックスペーパーとアルミホイルをかぶせ、蒸し器で5~6時間蒸す。弱火でゆっくり蒸しあげるのがポイント。
④ テーブルに運んだら、食べる前に少し温めたブランデーをかける。温める時には火をつけてフランベさせてもよい。
⑤ プディングに生クリームやカスタードソースをかけていただく。
*クグロフ型や凹凸のないボウル型に作るのが一般的ですが、このように球に近い形で作っても、楽しい演出ができます。
豆沙麻球(トゥシャーマチュウ)
豆沙麻球とはごままんじゅうのことです。ティーフードにごままんじゅうは一見意外なように思えますが、紅茶の起源が中国にあることを学習した今なら、その組み合わせも納得でしょう。
そのような逸話を話しながらティーパーティーを盛り上げるのも愉しみの一つです。
【材料】20個分
- 白玉粉:250g
- 水:カップ3/4強
- ラード:60g
- 黒こしあん:300g
- 白ごま:適量
- 揚げ油:適量
【作り方】
① 白玉粉は30gを別に取り分ける。残りの量に分量の水を加えて混ぜ合わせる。
② 取り分けておいた白玉粉に水を少量加えて練る。熱湯でゆでる。
③ ゆであがったら、①に加え、ラードも加えて耳たぶぐらいの固さになるまで手でよくこねる。
④ 生地をまとめて棒状にしたら、20等分して丸めておく。
⑤ 黒こしあんを20等分し、丸めておく。
⑥ ④の生地の中心をへこませて、あんをのせて包む。しっかりと包んだら丸く成形する。
⑦ 白ごまを全体にまぶしつける。
⑧ 鍋にたっぷりの油をいれて、100℃にまで熱する。⑦を入れて弱めの火加減でゆっくりと揚げる。団子が浮き上がってきたら油の温度を上げ、からっときつね色に揚げる。


