Lesson19-3 茶葉・ハーブ・スパイスのブレンドレシピ

紅茶にハーブやスパイスをプラスする

ティーブレンドには、紅茶の茶葉同士を組み合わせる他に、紅茶の茶葉とハーブやスパイスなどをブレンドする事もできます。

ハーブやスパイスなどのフレーバーをプラスすることで、ブレンドよりも世界が大きく広がり、また味やフレーバーとともに効能など様々なメリットを享受できます。

rng/Shutterstock.com

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*ハーブの量は、ティースプーンで計量。
*茶葉は、ティースプーン1杯につき、OP3g、BOP2.5g、CTC2g。
*湯量はおよそ300~400mlで抽出。

 

主なシングルハーブと特徴

エキナセア

免疫力教科、風邪対策

免疫力を上げる働きがあるといわれており、風邪などで体調を崩しているときにぴったりです。消炎作用もあるので、虫刺されなどにも効能が期待できます。

Martina Osmy/Shutterstock.com

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エルダーフラワー

風邪の初期症状の緩和、花粉症対策

発汗と利尿作用により、体内の老廃物排出を促します。解熱作用などもあり、インフルエンザの初期症状や花粉症の症状緩和に効果的です。

ジャーマンカモミール

ストレスケア、緊張緩和

リンゴのような甘い香りが特徴です。イライラや不安など、精神的に不安定になったとき、高まった神経を沈めるのに効果があります。鎮痙作用もあるので、生理痛や胃痙攣などの緩和にも効果があるといわれます。

ConstantinosZ/Shutterstock.com

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ダンディライオンルート

デトックス、便秘改善、消化不良の改善

セイヨウタンポポの根です。肝機能の低下に対する働きが広く知られています。炒った根を使ったタンポポコーヒーは人気があります。

ネトル

アレルギー対策、痛風の改善、むくみ解消

ビタミンやミネラルを豊富に含み、血液を作る働きが広く知られています。浄血作用もあるので、血液サラサラ効果が期待されます。

 

ハイビスカス

代謝促進、肉体疲労・眼精疲労・二日酔いなどの緩和

ルビーのような美しい赤い色と刺激的な酸味が特徴です。酸味の成分であるクエン酸には、代謝を上げる効果があり、肉体疲労にも効果があります。

ペパーミント

緊張緩和、ストレス性の胃腸不良の緩和

心身の活性化と神経を鎮める作用があります。お腹にガスがたまりがちなときや、食欲不振の時に、症状の緩和に役立ちます。

マリーゴールド

美肌作り、のどの炎症緩和

炎症を鎮める作用があり、美肌のためのスキンケアにも使用されます。粘膜を修正・保護する作用があるので、のどの炎症には効果的です。

マローブルー

美肌作り、のど・胃腸の炎症緩和

皮膚や粘膜を修復し、保護してくれます。風邪などののどの炎症も抑えてくれます。レモン汁を加えると一瞬にしてピンク色になる性質を持っています。

レモングラス

消化不良・胃もたれの改善、リフレッシュ

レモンのようなさわやかな香りが特徴のハーブです。酸味もありますが、比較的まろやかです。風邪やインフルエンザにも効果的で、料理などにも用いられます。

レモンバーム

ストレス性の胃腸不良の緩和、睡眠改善

レモンのような香りとほのかな甘い香りが特徴のハーブ。気持ちの高ぶりや不安を鎮める作用があります。

ローズヒップ

美肌作り、ビタミンCの補給、便秘改善

レモンの20~40倍の豊富なビタミンCを含むことでよく知られています。「ビタミンCの爆弾」の異名をとる美容にうれしいハーブです。

ローズマリー

集中力、記憶力の向上、老化予防

血液循環を促進し、体のはたらきを活性化させてくれます。心身の疲れを癒すだけでなく、老化防止に役立つ抗酸化作用も持つので、「若返りのハーブ」ともいいます。

Dream79/Shutterstock.com

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主なスパイスと特徴

スパイスはホール状のものとパウダー状のものがありますが、紅茶にブレンドするときには、パウダー状のものが便利です。ただし入れすぎないよう注意が必要です。ホール状のものは、砕く加減が不十分だと風味が弱くなるので、できるだけ細かく砕くようにします。

カルダモン

グリーンのものとベージュのものとがあります。果実は1㎝ほどで、中に5~6㎜の黒い種が入っています。すっきりとしたさわやかな香りが特徴で、刺激のあるほろ苦さがあります。消化を助ける作用や、整腸作用があります。熱射病の予防に効果があるといわれます。

Brent Hofacker/Shutterstock.com

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ジンジャー

和名は生姜で、紅茶に合わせるのは今や定番となったスパイスです。洋の東西を問わず、料理にも飲料にも用いられてきました。渋みの強い茶に配合すると、それを緩和する作用があります。代謝促進、鎮痛、解熱など幅広い薬効があり、漢方薬としても用いられている万能選手です。

クローブ

いわゆる丁子のことです。刺激のあるさわやかなバニラのような香りがあります。心地よいほろ苦さが特徴で、肉料理やお菓子の材料としても使われます。

紅茶に使うと、エキゾチックな味と香りが加わります。抗菌力が高く、頭痛、解熱、痛み止めに効果があり、整腸作用もあります。

ナツメグ

料理には頻繁に登場するスパイスです。すっきりしたさわやかな香りとまろやかなほろにがさがあります。アッサムや祁門、ルフナなどと合わせるとアロマが強くなります。

シナモン

若木の樹皮をナイフではぎとり、乾燥させながら管のように丸めて作られます。まろやかな甘い香りを持ち、お菓子の材料はもちろんのこと、紅茶、コーヒー、ココア、カクテルと飲み物に混ぜられることが多いスパイスです。

紅茶に加えると、アクセントを添えるだけではなく、渋みを甘く感じさせる作用があります。疲労回復やリラックスに効果があり、整腸作用なども持ちます。

NaturePhotography/Shutterstock.com

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ハーブ&スパイスのティーブレンドレシピ

ブレンド6

*ハーブ、およびハーブティーは、医薬品ではありません。また、治療等を目的としたものではなく、医師の指導や治療より優先されるものではありません。使用に関しては、自己責任で管理してください。

*今回ご紹介したのは、スパイスやハーブの世界のほんの一部にすぎません。スパイスやハーブと紅茶とのブレンドについて興味を持った方は、スパイス&ハーブマイスター資格取得講座にてより豊富な知識を修得することもできます。

 

Lesson19のまとめ

確認テストで学習した内容を確認し、知識を定着させましょう。
ここからLesson19の確認問題を行うことができます。